陸上自衛隊の最新ヘリ「UH-2(ハヤブサ)」 東部方面航空隊に配備 陸上自衛隊立川駐屯地
- Junji Sato
- 3月21日
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2月28日(金曜)、陸上自衛隊立川駐屯地にてUH-2新型多用途ヘリコプター導入の式典が執り行われた。
UH-2は令和7年1月24日(金曜)に東部方面飛行隊に導入され、約一ヶ月にわたり同隊にて完熟飛行を含む任務飛行が終了し、開発元のSUBARU、協力団体、報道関係者を招いての式典となった。
式典で陸上自衛隊の冨樫勇一東部方面総監は「現在、我が国は戦後最も厳しく複雑な安全保障環境の中にあり、陸・海・空の垣根がない統合が必要な時代である。UH-1が築いた航空安全のノウハウをUH-2が配備された東部方面航空隊には首都圏を中心に飛行隊をリードする役割が期待されている」と祝辞を締めくくった。
UH-2は、アメリカの航空機メーカー、ベル・テキストロン社とSUBARUが共同開発した民間向けの最新型ヘリコプター「SUBARU BELL 412EPX」を共通プラットフォームに、陸上自衛隊向けの仕様を織り込んだ機体で、令和4年7月から陸上自衛隊航空学校の配備に始まり、令和6年には中部方面ならびに西部方面ヘリコプター隊にも配備されている。
写真上では従来のUH-1J多用途ヘリコプターと類似しているが、エンジンが双発になり到達高度と最大速度、そして輸送力が向上。メインローターのブレード(羽)数も2枚から4枚に増えたことにより騒音や振動が軽減され、UH-1Jでの運用課題であった長距離洋上飛行時の航続距離を伸ばすことが改善された。
また、操縦性に関わるコックピット周りも液晶ディスプレイを多用した、いわゆるグラスコックピットになっているほか、各種制御系が大幅に自動化されたことで高い飛行安全性が確保されている。
立川駐屯地は東部方面隊区(1都10県)の防衛ならびに広域防災基地の中枢を担っており、民生の安定、災害派遣等に即応任務を遂行するためにもUH-2配備による期待値は大きい。
⬜️掲載誌:月刊J WINGS / 5月号 イカロス出版

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